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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年4月~1941(昭和16)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 页
をとって、無人島を「やまと島」と名づけました。
「やまと島か、すてきだなあ。僕達はやまと島の国民なんだねえ」
「そして僕たちはこの島の王様だよ」
「ア、そうだ三人も王様がいるなんて、おかしいけれど、この島はマア僕達のものなんだからねえ」
少年達は口々にそんなことをいって、大はしゃぎをするのでした。
それから、やまと島の政府の日記をつけなくちゃいけないということになり、日記がかりは文章のうまい哲雄君ときまりました。そこで哲雄君は、沈没船から持って来た、あの大きな航海日誌の帳面に、その日その日の出来事を、くわしくしるして行くことになったのです。
病気になっては大へんだというので、出来るだけ規則正しい生活をするという取りきめもしました。朝は四時起床、正午から三時まで昼寝、夜は日がくれると洞窟の中に入って、今後の計画について相談したり、学校で習ったことを忘れないために、お互に問を出しあって、学科の復習をしたりして、九時には眠りにつくというわりあてです。もっとも少年達には正確な時間はわかりませんでしたが、沈没船から持って来た置時計を、太陽が頭の真上にのぼった時を正午として、時間を合わせたのです。