轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年4月~1941(昭和16)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 页
前にも言った通り、この島の鸚鵡は、高い木の枝にとまったり、その辺を飛びまわったりしているのですが、ある日一郎君は、一つおどかしてやろうと思って、そのたくさんの鸚鵡のむらがっている近くへ、猟銃を一発ぶっぱなしたのです。すると、その弾丸が一羽の、鳥の翅にあたって、飛ぶ力を失って地上へ落ちて来ました。それを、犬のポパイといっしょにかけつけて、とりおさえ、生虜にしたというわけでした。
三人と犬だけの家族で、さびしく思っていたところへ、可愛らしい生きものが二匹も加わったので、少年達はもう大よろこびでした。
「この鸚鵡は僕が教育するんだ。今に日本語がしゃべれるようにして見せるよ」
一郎君が大はしゃぎでいいますと、保君もまけないでいい返しました。
「僕はこの猿に曲芸を教えるんだ。トンボ返りだとか、綱渡だとか」
二匹の新しい家族は、それぞれ足を紐でくくって、洞窟の中へつないでおきましたが、日がたつにつれて、少しずつ少年達になれて来ました。二匹が最もおそれていたのは犬のポパイでしたが、ポパイの方では、二匹が自分よりズッと小さい動物なので、取るにたらぬ相手とでも思ったのか、別にいじめるようなことはなく、かえっていたわってやるようなそぶりさえ見せるのでした。