轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にほんばしふきん

日本橋附近

田山 花袋

「東京日日新聞」1927(昭和2)年4月19日〜5月5日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,383 字 · 37 页

青空文庫

十四

だから何うなるかわからない。奈良の都のあとが今日は麦畑になっているように、あの日本橋や三越あたりのにぎやかな繁華なところがいつの間にか再びもとの野原になってしまうかわからない。もし何かの都合で遷都でもあれば、すぐそうなってしまうのは目に見えている。

十四

私は長い間大晦日かその前の晩かに、きまって万世橋から大通りをずっと歩いて見ることを一年中の楽しみにしていた。兎に角に今年も過ぎた。自分の思ったようには行かなかったにしても先ず一つの宿駅を通過した。そういう心持が私をいつも一つの落着きに伴れて行くのだった。私は静かにアスファルトの上を歩いた。

しめかざりの竹の葉に電気がかがやいて、店という店がみんな忙しそうにしている中を静かな足取りで、いつものような屈託もなければ心配もなく、よし心配があったにしてもそんなものはわきの方へと押しやって、その晩一晩は何も考えずに、全くの人生の傍観者ででもあるかのように、またその身ひとりがこの世界中での一番のんきなものでもあるかのように静かにブラリ/\と歩いた。そのくせ、何を買うのでもなければ何を食うのでもなかった。ただ灯が明るい中を巻煙草をふかし/\歩いた。