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にっき
日記
宮本 百合子
20 一九三六年(昭和十一年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 15,424 字 · 32 页
三月二十九日
三月三十日
三月三十一日
四月一日
父上もこっち側の二階であった由。
スエ子出かけて椅子とテーブルを買って来て呉れる。
テーブル低し、栄さんにあしをたのむ。
〔欄外に〕夜クスリをもらって眠る。
三月二十九日(日曜)
良。
〔欄外に〕夜薬をもらって眠った。
三月三十日(月曜)
ひどい風。
三月三十一日(火曜)
夕方からクニ、ロクが来て皆で青山のお墓りをした。門の棒杭が左方とれて、扉もなし。花もなし。五十日祭をしたから花はないのだということ。スエ子、顔つきをかえて、花を自分で買って来た。いろいろ心持がサクザツしていることが、こういう一つのことを見ても感じられる。クニ、夕飯を病院でたべてゆく。いろいろの用事をたのむ。
スエ子、小猫のように私のまわりを廻って本も読ませぬ。
小山、関。関さん、私がもう死ぬかと思った顔つきで入って来た。
徳。
四月一日(水曜)晴
安成二郎来。繁治来。安成君も一緒に、繁治さんに待って貰って外苑を三十分ばかり散歩した。かったるし。人間がうるさい。(大体人間がうるさい。)もっと木や草っ原が恋しい。繁治さん、何だか落付かず。四時半頃かえってしまった。やつれている。仕事も経済も困難という感じ。