轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
いもがゆ
薯粥
山本 周五郎
「講談雑誌」博文館、1943(昭和18)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,018 字 · 24 页
と、惣兵衛がきびしく呼び止めた。
「たずねたいことがある詰所までついてまいれ」
「はっ、仰せではございますが、わたくしは」
「いやならん、ついてまいれ」そういうと、すぐに惣兵衛はさっさと歩きだした、その人足は、なお躊躇するようすだったが、支配役に促されてよんどころなくあとからついていった。……詰所へはいると、惣兵衛は人を遠ざけて二人だけになった。
「十時……と申したな、たしか」惣兵衛にいきなりそういわれて、土間に平伏してからかれはしずかに面をあげた、まさに十時隼人であった。「まことに、意外なところで会う、そのもとは武道教授のほかに人足もするのか」
「……いかにも」隼人は恥じるようすもなく答えた、「ごらんのとおり、人足も致します」
「理由を聞こう、わしは内々、そこもとの教授ぶりも見ておる、そのもとほどの心得を持ちながら、人足をしなければならぬとは不審だ、しかと答弁を承ろう」
「べつに理由と申すほどのことはございません」
「ないとは云わさぬぞ」惣兵衛は、鋭く突っ込んだ、「矢作橋は、岡崎城にとって攻防の要害だ、改修工事の模様を探索に入りこむ者が無いとも云えぬ、どうだ」