轻松读懂日语经典作品
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のわき
野分
一个直言不讳的文学老师,在乡村中学碰了一鼻子灰。理想撞上现实的台风,他还能像野分一样坚持自我吗?
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 93,508 字 · 189 页
一人は細い杖に言訳ほどに身をもたせて、護謨びき靴の右の爪先を、竪に地に突いて、左足一本で細長いからだの中心を支えている。
「まるで給仕人だ」と一本足が云う。
高柳君は自分の事を云うのかと思った。すると色胴衣が
「本当にさ。園遊会に燕尾服を着てくるなんて――洋行しないだってそのくらいな事はわかりそうなものだ」と相鎚を打っている。向うを見るとなるほど燕尾服がいる。しかも二人かたまって、何か話をしている。同類相集まると云う訳だろう。高柳君はようやくあれを笑ってるのだなと気がついた。しかしなぜ燕尾服が園遊会に適しないかはとうてい想像がつかなかった。
芝生の行き当りに葭簀掛けの踊舞台があって、何かしきりにやっている。正面は紅白の幕で庇をかこって、奥には赤い毛氈を敷いた長い台がある。その上に三味線を抱えた女が三人、抱えないのが二人並んでいる。弾くものと唄うものと分業にしたのである。舞台の真中に金紙の烏帽子を被って、真白に顔を塗りたてた女が、棹のようなものを持ったり、落したり、舞扇を開いたり、つぼめたり、長い赤い袖を翳したり、翳さなかったり、何でもしきりに身振をしている。