轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
227 怪盗系図
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 157,440 字 · 313 页
「しゃくですね親分」
ガラッ八のブリブリするのに対して、
「相済みません親分」
金太、助十は全く頭も挙がりません。
「諦めるんだな、筋道の通った間違いは間違いじゃないよ、――おや、八。表の格子が開いたじゃないか――お客様は変だが、ちょいと行って見てくれ」
「ヘエ」
気軽に戸口へ出た八五郎は、やがて何やら白いものを一つ、でっかい掌の上に乗せて持込んで来ました。
「手紙じゃないか」
「見かけたことのない小僧が持って来ましたがね」
「その小僧は帰ったのか、――つかまえるんだ。手紙より小僧の方が大事だ」
平次は手紙も見ずにいきり立ちます。
八五郎を始め金太、助十の輩はそれッと飛び出しましたが、とっさの間に何処へ行ったか夜の街は音もなく更けて、それらしい物の影もありません。
「親分、小僧のカケラも見つかりませんよ」
ぼんやり帰って来た八五郎の顔の長さ。
「どうせ遠くは行くまい。駆け出した足音は聞かなかったし、お前が飛び出したのは、手紙を受取って直ぐだ、――その辺に隠れているに違いないと思う。四人の者を路地の外へ出して、通りの左右を見張らせてくれ」
「ヘエ」
八五郎はまた飛び出しましたが、路地の内外に四人の下っ引を配置すると、またもとの座へもどって来ました。