轻松读懂日语经典作品
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おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
「朝日新聞日曜版」 1967(昭和42)年1月8日~2月26日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 36,042 字 · 71 页
と彼は云った、「それから都会生活がいやになって、ちょっとした縁でこの土地へ来た、それから少しばかりの畑を作ったり、薪を拵えたり、炭を焼いたりしてきただ、――そうだ」
竹中啓吉はちょっと考えていた。
「夜具はひと組しかなかったし、寒い晩には抱き合って寝たもんだ、うん」と竹中は慎重に考え考えて云った、「――いま思いだしたことだが、ふと気がつくと、りつのやつが両足でおれの腿を挾んで、あそこを擦りつけてたことがあった、初めはただねぼけるだけだと思ったが、二度ばかりだろうか、あそこのむっくりしたところを擦りつけられて、慌てて押しやったことがあったっけ」
「それが自然なんだ」と医師が云った、「自分ではなんの気もない、いやらしい気持なんかこれっぽっちもない、ただ、躯がそういうことを求めるんだな、それを押しやったり叱りつけたりすれば、却って子供にいやらしいという気持をもたせるだけだよ」
「その」と竹中啓吉がきいた、「――そうすると、そのあとはどうなるのかね」
「神のみぞ知る、――というほかはないな」医師はあっさりと云った、「人それぞれだ、生理が始まると急に警戒心が強くなり、潔癖な修道女のように、男なんか見向きもしなくなるのが大部分らしい、ごく稀には、却って異性に対する好奇心が旺盛になって、そのためにつまらない失敗を重ね、やがて