轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あわもりものがたり
『たぬき汁』以後
佐藤 垢石
佐藤垢石『『たぬき汁』以後』。同一底本的分册已合并为一书。收入:泡盛物語、岩魚、烏恵寿毛、越後の闘牛、岡ふぐ談、香熊、熊狩名人、猿ヶ京、支那の狸汁、しゃもじ(杓子)、食指談、純情狸、食べもの、飛沙魚、鯰、入社試験、魔味洗心、老狸伝、わが童心、ミミズ酒と美女。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 118,470 字 · 244 页
支那の狸汁
晋の時代である。燕の恵王の陵の近所に千年をへた古狸が棲んでいた。千年も寿命を保ったのであるから、神通力の奥義に達し、変化の術はなんでも心得ている。
大入道や一つ目小僧などに化けて、村の百姓を脅かすのは、狸界における末輩の芸当だ。そんなのは、とうの昔に卒業している。つまり、自分は狸界の上層部にあって、指導者の最高峰であり、実力の保持者だ。
だから自分は、学者と経書詩文を論じ、その優劣を争って、人間に一泡吹かしてみなければ興味が薄い。
と途方もない野望を抱いたのである。そして、美青年に化けて、立派な馬に乗り、恵王の陵の門前から、あたりを払って出て行った。
これを、門前のご神木が見た。そこでご神木は、彼の姿を呼び止めて、
おい君、大分おめかしして、一体どこへ出かけて行くんだい。
と、声をかけた。
なんだ神木君か、ほかでもないがね、今日は、これから張華のところへ、論談の用件があって行くのだよ。馬上から狸は、反り身になって答えた。
おい貴公、それはほんとかい。止めろよ、うぬ惚れは――張華といえば、晋の国現代における大学者の最右翼であるのは、知らぬものはあるまい。