轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しゅっけとそのでし

出家とその弟子

倉田 百三

「生命の川 第一巻第二号~第二巻第二号」1916(大正5)年11月16日~1917(大正6)年3月5日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,812 字 · 248 页

青空文庫

勝信、善鸞登場。

唯円 善鸞様。早くおそばへ。もう御臨終でございますぞ。

善鸞 (我れを忘れてよろめくように親鸞のそばに寄る)父上様。(声咽喉につまる)

親鸞 皆ひざまずいて三宝を礼拝していられる。金色の木の果が枝をはなれて地に落ちた。皆それをあつめて十方の諸仏を供養なさるのじゃ……あ、花がふる。花がふる…………

唯円 (親鸞の耳に口をあてる)善鸞様がお越しなされました。

善鸞 (声を高くする)父上様。善鸞でございます。わかりましたか。わたしでございます。父上様。

親鸞 (目を開き善鸞の顔を見る)おゝ、善鸞か。(身を起こそうとしてむなしく手を動かす)

侍医 (制する)おしずかに。

善鸞 (涙をこぼす)会いとうございました……ゆるしてください。わたくしは…………

親鸞 ゆるされているのだよ。だあれも裁くものはない。

善鸞 わたくしは不孝者です。

親鸞 お前はふしあわせだった。

善鸞 わたしは悪い人間です。わたしゆえに他人がふしあわせになりました。わたしは自分の存在を呪います。

親鸞 おゝおそろしい。われとわが身を呪うとは、お前自らを祝しておくれ。悪魔が悪いのだ。お前は仏様の姿に似せてつくられた仏の子じゃ。