轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

在线阅读直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 页

青空文庫

そして

「おーい」

と、呼んだ。三人が益満を見ると、益満は微笑して

「片脚ゃ、本郷へ行くわいな、と申すのは、そのことじゃて、あはははは」

駕は、小走りに走り出した。

娘のお七のいうことにゃ、

妾ゃ吉三に惚れました、

月に一度の寺詣り――

益満は、腕組して、駕に凭れかかって、小声に、唄をうたっていた。

草は踏み躙られていた。所々に、醤油のような色をして、血が淀んでいた。その中に一つの、首の無い、醜くて、滑稽な感じのする死体と、首のあるのとが転がっていた。

その周囲は、人がいっぱいで、口々に、話しながら、人の肩から覗き込んだり、血の淀んでいるところを探しては

「ここにもある」

と、叫んでみたり――女達は、そうしたことに騒いでいる連れの男を、腹立たしそうに呼んで、眉をひそめたりしていた。

一つの死体の胸には、小柄が突刺してあった。その小柄の下には、紙切が縫いつけられていて、それに

依御上意討取者也。薩藩士、一木又七郎

と、書かれてあった。七瀬と綱手とが、駕かち降りて、人々へ

「心当りの者でござります。少し、拝見させて下さりませ」

と、挨拶して、人垣を分けた。

「除けよ、この野郎。