轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
小酒井不木『少年科学探偵』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「小酒井不木集」はしがき、深夜の電話、紅色ダイヤ、暗夜の格闘、髭の謎、墓地の殺人、塵埃は語る、白痴の知恵、玉振時計の秘密、頭蓋骨の秘密、自殺か他殺か、『少年科学探偵』序、紫外線、現場の写真、科学的研究と探偵小説。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 152,885 字 · 308 页
第四回
一
「この方です。この方がいま申しあげた稲村さんです※(感嘆符二つ、1-8-75)」
第四回
一
大村夫人が死人の写真を見て、それが主人の知己なる稲村勝之であると叫んだ時、俊夫君は飛びあがるほど喜びました。それもそのはずです。犯罪探偵の際、死人の身元が分かれば、いわば半分は捜索の歩みが進んだと言ってもよいからであります。
科学は時としてただちに犯人の身元を突きとめることがありますけれど、時にはこの事件のように顕微鏡やその他の科学的道具の少しも役に立たぬ場合が少なくありません。そうしたとき探偵に従事するものは、ただ肉体を働かせて、手掛かりから手掛かりへ移りながら歩を進めてゆくより他はありません。科学探偵においては、つまりその歩の進め方が、科学的であればよいのです。
さて死人の身元を知ることのできた俊夫君は、次にいかなる捜索の階段を踏んだでしょうか。大村夫人の叫びを聞いて、思わず腰を浮かせてからしばらくの間、俊夫君が興奮のために言葉を発しないでいると、大村夫人は読者諸君の想像されるごとく、死人稲村の写真がいかなる状態のもとに撮影されたかを尋ねかけました。
で、俊夫君は稲村の死体が、東泉寺の墓地に発見されて、探偵の結果、名古屋へ訪ねにこなくてはならなくなった経過を簡単に物語って聞かせました。