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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
小酒井不木『少年科学探偵』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「小酒井不木集」はしがき、深夜の電話、紅色ダイヤ、暗夜の格闘、髭の謎、墓地の殺人、塵埃は語る、白痴の知恵、玉振時計の秘密、頭蓋骨の秘密、自殺か他殺か、『少年科学探偵』序、紫外線、現場の写真、科学的研究と探偵小説。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 152,885 字 · 308 页
それは街から少し引き込んだところで、建ててからまだ一年はたつまいと思われる平家でありました。
小田刑事が先に立ち、私たちはそれに続いて屋内に入りました。雨戸がたった一枚あけてあるだけでしたから、中は薄暗かったけれど、でも何が起こっているかは、じゅうぶん分かりました。
そこにはまったく意外な光景があらわれていたのであります。
小田刑事が、死骸の番に残しておいた二人の刑事が、ともに猿轡をはめられ、柱にしばりつけられていたのでして、私たちの予期した川上糸子の死骸は、そのあたりに見えなかったのであります。
小田刑事は、思わず「あッ」と叫んで、二人のそばにかけより、二人の縄を解き、猿轡をはずしました。
「僕が想像したとおりだ。兄さん、川上糸子が果たして殺されたかどうかも疑わしいよ」
俊夫君は、私をふりかえってこう言いました。
自由になった二人の刑事は、申し訳がないというような顔つきをして立ちあがりました。
「どうしたというんだ。君たちは。いったい死骸はどうなった?」
と、小田刑事は尋ねました。
二人の刑事が代わる代わる語るところによると、小田刑事が二人を残して、空家を出てからおよそ十分ほど過ぎると、いきなり覆面の二人の男があらわれて、背後からそれぞれ刑事たちを襲い、何か異様なにおいを嗅がされたかと思うと、そのまま気を