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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
小酒井不木『少年科学探偵』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「小酒井不木集」はしがき、深夜の電話、紅色ダイヤ、暗夜の格闘、髭の謎、墓地の殺人、塵埃は語る、白痴の知恵、玉振時計の秘密、頭蓋骨の秘密、自殺か他殺か、『少年科学探偵』序、紫外線、現場の写真、科学的研究と探偵小説。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 152,885 字 · 308 页
「兄さん、いいものを見せよう」
こう言って取りだしたのは、四つの義眼と一箱の短く切った頭髪でした。
「何にするんだい?」
「これで眼と頭の毛をこしらえるんだ。義眼は銀座で買い、頭の毛は角の床屋で貰った」
「すると生きたとおりの顔にするのか?」
「そうだ、よく呉服屋の飾窓に並べてある蝋鈿工の人形のようにするんだ」
「しかし、義眼は四つもいらぬだろう?」
俊夫君は狡猾な笑いを浮かべて言いました。
「このうちからよくあうのを選ぶんだよ」
「で、いつできあがるんだい」
「今日の四時頃!」
「え、本当か?」
「そうとも、だから兄さん、Pのおじさんに四時にここへ来てくださるよう電話をかけてくれ」
Pのおじさん、すなわち小田刑事は三時半に訪ねてこられました。俊夫君の製作の終わるのを待つ間、小田さんと私とは今回の事件について語りあいました。私が先夜、盗賊が入ったこと、俊夫君がそれを予期していたことなどを告げると小田さんは驚かれました。
「どうでしょう。僕はあの頭蓋骨が、草野富三のではあるまいと思いますが?」
と、私は尋ねました。
「僕もそう思っているのです。いや、そう希望している」
と、小田さんは、従兄妹に当たる富三の継母の心中を思って、眼をうるおして答えられました。