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ぞくほうしこう

差別の根源を考える

喜田 貞吉

喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页

青空文庫

唱門師が病人のあった場合に依頼を受けて算を置きかつ祈祷をした(同書永禄八年六月二十日、天正四年九月二十八日)。

唱門師の社会上の地位が当時もやはり低かったらしいことは、日記の中に往々唱門師いじめの記事があるので察せられる(天文十七年正月十八日、同十九年閏五月七日)。

以上の事実によると、足利時代の唱門師が下級の陰陽師で、祈祷もすれば初春の祝言も唱えると、近世の大和・三河等の万歳に同じく、また算置きと、歌舞遊芸とを兼ねることは、昔の傀儡師や後代の算所太夫のようで、また御霊会の風俗踊りに加わって前棒を勤めたのは、田楽法師・鉢叩き・鉦打にも似通うところがある。

今北国で活動している越前万歳は自らショウモンジといっている(『今立郡誌』)。その居住地は今立郡味真野村で、偶然かは知らぬが尾張の院内万歳の根源地も西春日井郡味鋺村である。

伊勢の山田では唱門師のことを陰陽師とも暦師ともいったと「見ぬ世の色」にある。

『閑田耕筆』には、「一種の巫祝祓祈祷方角占卜の事などを業とする者、土御門家支配と標を出せるが洛外に見ゆるを、京都にては名目を失へり。近江にては之をショモジといふ」