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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页
6 散所法師と声聞師
ただ、その餌取またはエタの意味が、後世の皮屋のみを称したものとは違って、広く浄人や唱門師の徒を指したものであることを忘れてはならぬ。
しかしながら、随処居止した浮浪生活の散所の輩も、いつしか適当な場所を見立てて居所を定め、生活の基礎をそこに求むるに至ったことは、一般浮浪民の進んだと同じ道をとったに相違ない。『雲州消息』に、桂の辺に散所雑色多くもって居止すとあるのは、平安朝当時において彼らがもはや純然たる浮浪生活の域を脱して、桂河辺に居止の地を求め、いわゆる河原者の状態になっておったものであろう。そして当時すでに彼らが野番として、瓜盗人の警戒に使役せられるに相当の身分であったことを示しているのである。関白頼通高野参詣の頃における淀・山崎等の散所も、またこの要津に居所を定めて、往来の旅客商估に役せられて、生活していたものであろうと解せられる。
6 散所法師と声聞師
散所の状態が上述の如くであり、その名義がまた上述の如くであって、しかもそれがいわゆる下司法師原の徒であったとすれば、これ実に自分のさきに論述した声聞師たる俗法師の亜流であらねばならぬ。いわゆる俗法師の多数は、三善清行の『意見封事』