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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页
2 法師と特殊民
我慢しなければならぬと思う。
2 法師と特殊民
俗法師の研究は、多くの場合において特殊民との関係を生じて来る。特殊民という語は、すでに述べた如く、見方によっては忌な感じを惹き起される虞れがないとも限らぬ。柳田君も「毛坊主考」の発表において、この点についてかなり遠慮せられた形迹が見られる。「真実は必ずしも悉く公表すべきもので無いのかも知らぬ。公表する位なら其の説明が十分親切でなければならぬ。気の弱い自分が兎角に左顧右眄して言葉を濁したのは恥かしい事である」(二巻一二号七頁)と述懐せられたのにはまったく同感である。それについてはすでに別項「特殊民構成の三大要素」中に、余輩の意見を述べておいたから、あえてここには再説しないが、要するにある意味において、一般の法師が特殊民であり、特に非人であり乞食であるといっても、あえてこの尊敬すべき善知識達を侮辱したものではない。特に弘法大師の「金剛定寺御乞食」というが如きは、むしろかの徒の名誉とするところで、「大師八代の御弟子経範集記」と銘打った『御行状集記』には、わざわざために一節を設け、大師が土佐の金剛定寺経営の状を述べて、「是を金剛定寺御乞食と名づく」