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「しなゆうき」

支那游記

芥川 竜之介

芥川龙之介受报社之命游中国,出发前还笑话朋友怕晕船,结果自己一上船就吐得稀里哗啦。这趟旅行到底会见识到啥?

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,859 字 · 105 页

青空文庫

この眼の為に袁世凱は、先生を囹圄に苦しませたのである。同時に又この眼の為に、一旦は先生を監禁しても、とうとう殺害は出来なかったのである。

氏の話題は徹頭徹尾、現代の支那を中心とした政治や社会の問題だった。勿論不要とか「等一等」とか、車屋相手の熟語以外は、一言も支那語を知らない私に議論なぞのわかる理由はない。それが氏の論旨を知ったり、時々は氏に生意気な質問なぞも発したりしたのは、悉週報「上海」の主筆西本省三氏のおかげである。西本氏は私の隣りの椅子に、ちゃんと胸を反らせた儘、どんな面倒な議論になっても、親切に通訳を勤めてくれた。(殊に当時は週報「上海」の締切り日が迫っていたのだから、私は愈氏の御苦労に感謝せざるを得ないのである。)

「現代の支那は遺憾ながら、政治的には堕落している。不正が公行している事も、或は清朝の末年よりも、一層夥しいと云えるかも知れない。学問芸術の方面になれば、猶更沈滞は甚しいようである。しかし支那の国民は、元来極端に趨る事をしない。この特性が存する限り、支那の赤化は不可能である。成程一部の学生は、労農主義を歓迎した。が、学生は即ち国民ではない。