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「しなゆうき」
支那游記
芥川龙之介受报社之命游中国,出发前还笑话朋友怕晕船,结果自己一上船就吐得稀里哗啦。这趟旅行到底会见识到啥?
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,859 字 · 105 页
十七 南国の美人(下)
しかし彼女の年齢を思うと、――これが行年五十八歳とは、どう考えても※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)のような気がする。まず一見した所は、精々四十としか思われない。殊に手なぞは子供のように、指のつけ根の関節が、ふっくりした甲にくぼんでいる。なりは銀の縁をとった、蘭花の黒緞子の衣裳に、同じ鞘形の子だった。それが耳環にも腕環にも、胸に下げた牌にも、べた一面に金銀の台へ、翡翠と金剛石とを嵌めこんでいる。中でも指環の金剛石なぞは、雀の卵程の大きさがあった。これはこんな大通りの料理屋に見るべき姿じゃない。罪悪と豪奢とが入り交った、たとえば「天鵞絨の夢」のような、谷崎潤一郎氏の小説中に、髣髴さるべき姿である。
しかしいくら年はとっても、林黛玉は畢に林黛玉である。彼女が如何に才気があるか、それは彼女の話振りでも、すぐに想像が出来そうだった。のみならず彼女が何分かの後、胡弓と笛とに合わせながら、秦腔の唄をうたい出した時には、その声と共に迸る力も、確に群妓を圧していた。
十七 南国の美人(下)
「どうです、林黛玉は?」
彼女が席を去った後、余氏は私にこう尋ねた。