轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんこざいくれんがのみちすじ

新古細句銀座通

岸田 劉生

「東京日日新聞」1927(昭和2)年5月24日~6月10日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 22,580 字 · 45 页

青空文庫

私はこの人形が少しきみ悪かったが好きであった。この看板の味は今の外骨本の挿画にはちょい/\見る、誠に明治時代の浮世画工のかいたものの味であって、今日では全く見る事が出来ない。二丁目の海老屋など一つ思い切って、本建築の時には昔の足袋屋らしく漆くいの大海老でも軒へつけては如何。

竹葉は、有名だが、この頃は食堂風になってしまって、電車道を越した向横町にも出来た。この節は万事御手軽が流行だが、この御手軽という事は何も今はじまった事ではなく、徳川の中期以前から流行したものである。今日戸棚風の箱で「けんどん」と称するものがあるがこの箱の様式は、昔の御手軽そば、即ち慳貪そばから来たものであって、慳貪とは、吝嗇の事、引いては安直という意味になり、つまり御手軽に安直に食べられるそばの事である。「八文うりのけんどんや、浅草町は安まんじゅう」などといったものにて、その入れものが今日いう「けんどん」の箱に入れてあった。それでああいう様式の箱をけんどんというのだと古書でみた事がある。その他まぐろさしみのぶつ切りや、茶めしの流行など、この御手軽というものはいつもかわらぬ流行で、またこの御手軽主義から、中々御手重料理にはないうまいものが発明されて行く。