轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年4月~1941(昭和16)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 页
洞窟の怪人
「森の中を一人でなんか歩きまわるからだよ。これから気をつけておくれよ。もし君が死ぬようなことがあれば、僕たちどうすればいいんだい。たった三人の家族なんだからね。ほんとうに気をつけておくれよ」
一郎君は三人の内で体も大きく、いわば兄さんのような立場でしたから、兄が弟をしかるように、しんみりといいきかせるのでした。
保君は大失策をやったわけです。でも、あとになって考えて見ますと、この失策はただ失策として終ったのではなく、保君の向こう見ずな行為が、はからずも、一つの驚くべき事実を発見するいとぐちとなったのでした。
洞窟の怪人
「だが、変だなあ。このおとし穴は、いったい誰がつくったのだろう」
考え深い哲雄君が、ふとそれを気づいて、妙な顔をしていいました。
そういえば、いかにも不思議なことです。このおとし穴は、枯枝をならべて、その上に落葉をつみ重ね、そこに穴があることを気づかれぬようにしてあったのですから、むろん人間がつくったものにちがいありません。オランウータンがいくらかしこいといっても、おとし穴をつくるほどの智恵はありません。といって天然自然に、こんなおとし穴が出来るというのも考えられないことです。