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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页
鉄砲へ玉込をして置いたを、江戸屋半治が残らず縄にからげて谷へ投り込んで仕舞って、鉄砲は一挺も無いからどたばたして居りましたが、粥河の手箱の蓋を開けると火縄の附いた予て用意の鉄砲があるから、これを取って千島禮三が山三郎に狙を附けると、山三郎は振向いて身構えをする、所へ江戸屋半治は飛来って、樫の三尺ばかりの棒をもって、ずんと力に任して千島の腕を打ちましたから耐らない、千島はからりっと鉄砲を落す、其の途端に引鉄は下りましたから弾はどんと発して庭石へ当りました。千島は同類と思った江戸屋半治はひっくり覆ったので猶更驚きまして、周玄長治とも/″\狽えまわる、同類の奴らは取る物をも取らずばた/\逃げ出して南山を下りると、予て江戸屋半五郎が八州へ御届に及び陣屋へ知れましたから、それと云って浜町に居ります組屋敷の与力同心衆が出張致して、山の下に整然と詰めて居るから、どか/\下りる奴らは忽ちに御用/\と造作もなく縛られましたが、多勢ですから一人宛は縛られない、五六人ぐらいずつ首っ玉を括して、宛で酒屋の御用が空徳利を縛るようで、ばた/\同類の者は搦められました。