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やぶのうぐいす
藪の鶯
三宅 花圃
「藪の鶯」金港堂、1888(明治21)年6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 31,356 字 · 65 页
学校の教員なるべし。
母「ほんとうにこの仏様も。草葉の影でお悦びでござりましょう。それに斎藤さんお聞きなさい。この子の姉さんが実に感心でござります。少しはおとっさんのお蓄えもあって。今でも公債の利子が。月々八九円はいるそうですが。それをへらしてはならないとって。なんでも毛糸編みをして。それで姉さんがお飯まで炊いて。その上この子の学資を……。
葦「お伯母さんうそでござります。そんなことはござりません。
宮「葦男さん。お前は姉さんが内職をするなんということを。恥とでも思ってお隠しかしらんが。それは恥じることではない。自慢していい咄だ。人は己れの力で食わなければならない。姉さんなんぞはほんとにえらいもんだ。と僕のうちでは陰でほめているのサ。ネー斎藤さん。
斎「それは実に感心なわけだ。
母「そしてそればかりではない。自分では学校へ通うことが出来ないからといって。この子が帰って来ると。すぐとその稽古しただけはうつしてもらうところが。器用なたちで覚えがよいから。今ではこの子が下読みをしてもらうくらいになったとネ。葦男さん。
葦「それはほんとでござります。わたくしの忘れたところはみんなねえさんに……。