轻松读懂日语经典作品
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
「オール読物」文藝春秋新社、1962(昭和37)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,957 字 · 55 页
そのときおみのは十九で、そろそろ縁談が断われなくなっていたが、「ぐず」と云われるにしては芯が強く、やんわりと躰を躱してきた。心の中ではひそかに、十太夫か土田の嫁になるつもりだったらしい。二人のほうでも三者の気持のおちつきようで、おみのを妻にしてもいいと思っていたのだが、この三竦みの関係はまる三年、つまり今年の春まで続き、十太夫がはらを立ててしまった。
――こんな子供じみた、通俗な、ばかばかしい話があるか、と彼は云った。おれも土田もおみのも呆れ返ったやつだ、もう打切りにしよう。
こうして十太夫たちは枡平を避けるようになったのだ。酒が飲みたくなれば、袖町とか米町などの気楽な店で、町人たちにまじって飲み、家中の祝儀不祝儀でやむなく枡平へあがらなければならないときでも、おみのとはできるだけ接近することを避けたし、おみのもまたしいて二人に近づこうとはしなかったのである。
「さあ、相談があるならなさいな」おみのは五つめの杯を啜りながら云った、「まさか謀反の計略でもないでしょ、あたしは雪を見ていますから」
「強情なやつだな」と云って、十太夫は土田を見た、「――まえから話そうと思っていたんだが、どうだろう土田、机の上の仕事なんか誰にだってやれる、この辺でおれといっしょにやる気はないか」