轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
「オール読物」文藝春秋新社、1962(昭和37)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,957 字 · 55 页
五
「土田はこれから一人で枡平へゆけ」と十太夫は云った、「一対一でやればみの公の気持も片づくだろう、そうしたら二た組でいっしょに式をあげよう、いいな」
五
その翌年の二月、小野十太夫は安川しづと祝言した。土田正三郎にも婚約者ができたが、例の治水工事にからまる吟味が終りかかっていて、役所の事務が多忙なため式が延び、九月になってようやく祝言をすることができた。相手は枡平のおみのではなく、城代家老の姪に当る篠原しのぶであった。
――どうしたんだ、あんなに仲のよかった小野と土田が、このごろすっかり疎遠になったじゃないか。
――生活が変れば感情も変るさ、両方とも結婚したからだろう。
――そうだ、二人ともおとなになったのさ、あの友情はおとなのものではなかった、幼年時代からずっと続いていて、つまり遊び友達という気持が抜けなかったまでだ、それが二人とも妻帯したので、ようやくおとなになったというところだろう。
――はかなきものだね。
家中の人たちはそんなふうに評しあった。慥かに、二人はほぼ一年くらい疎遠にみえた。そのあいだにも、土田は三日か五日に一度は道場へゆき、半刻くらい十太夫と立合いをした。