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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ
魯山人書論
北大路 魯山人
北大路魯山人『魯山人書論』。同一底本的分册已合并为一书。收入:鑑賞力なくして習字する勿れ、芸術的な書と非芸術的な書、習書要訣、書道習学の道、書道と茶道、書道を誤らせる書道奨励会、美術芸術としての生命の書道、よい書とうまい書、遠州の墨蹟、現代能書批評、高橋箒庵氏の書道観、陶磁印六顆を紹介する、能書を語る、墨蹟より見たる明治大正の文士、魅力と親しみと美に優れた良寛の書、牧渓の書の妙諦、柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る、良寛の書。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,639 字 · 175 页
心眼というのは、その人の有する心の眼であります。物を観る場合、こちらに心の眼のないときは、他の有する心を見透すことは出来ないのであります。
それで自分に心の眼があってこそ、始めて他の人の心を判断する事が出来、従ってよく他の心が読める。書画の鑑定を致しますにも、多くは心眼によって明確に判断できるのであります。でありますから、他の心の中が見えない人は書画の鑑定は出来ない。人物を見て、彼は好人とか悪人とかとよくいいますが、当方に心の眼があって始めて相手の心を知る事が出来るのであります。それも段々程度がありまして、低いのも高いものもあります。すなわち、上に上があり、下に下があって、例えば大観、栖鳳等のいわゆる新画は見誤らない程度の鑑定心眼を持っていても、ウンと昔に溯って三百年、五百年前の古書画とか、また千年も前の仏画、建造物となると、すばらしい心眼がなければ鑑る事は出来ない。心眼の理想はそれを鑑るまでに本格に磨きあげて行かなければならないと思うのであります。それでどうしても他の心のどん底をこちらの心の眼で見破るという必要があります。ただウカウカとものの形態だけ捉える事に興味を持っている程度では、心眼というものは、いつまで経っても出来ない。