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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ

魯山人書論

北大路 魯山人

北大路魯山人『魯山人書論』。同一底本的分册已合并为一书。收入:鑑賞力なくして習字する勿れ、芸術的な書と非芸術的な書、習書要訣、書道習学の道、書道と茶道、書道を誤らせる書道奨励会、美術芸術としての生命の書道、よい書とうまい書、遠州の墨蹟、現代能書批評、高橋箒庵氏の書道観、陶磁印六顆を紹介する、能書を語る、墨蹟より見たる明治大正の文士、魅力と親しみと美に優れた良寛の書、牧渓の書の妙諦、柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る、良寛の書。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,639 字 · 175 页

青空文庫

書道と茶道

今日は茶の方の話を少し申し上げたいと思うのですが……、なぜ茶の話を申しますかといえば、それはいうまでもなく茶人の書がうまいからだということに帰するのであります。みなさんご承知の通り、ご家庭でもみなさんがお習いでしょうし、また世間で茶道とか、茶人だとかいうことを屡々いうことですが、私が遺憾に思うのは、なんか変なことがある場合に、あれは茶人だからね、というようなことをいう。それを私は遺憾に思う。あれは元来茶ということが分っていていわれるのか、それとも世間でみないっているから雷同していうのか、その辺を遺憾に思っている。そこで、それならその人が訳もなくそういっているのには、その人にそういわせるような因果な原因があると思うのです。現在、眼の当り見る所では、茶人というものが茶道を学ばずに、点茶技術のみに浸ったから、それでそう誤認されるのだと私は思うのです。茶道ということは、点茶というのとは根本的に違いまして、点茶は茶道の中の一部分である。それで茶道というものが、もし一つの立派な建築であると致しますならば、点茶はその中のなにかの一つです。木を削るとか、地盤を固めるとかいうような、茶道を知る上における契機になる力を持っているものだと思うのであります。