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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ
魯山人書論
北大路 魯山人
北大路魯山人『魯山人書論』。同一底本的分册已合并为一书。收入:鑑賞力なくして習字する勿れ、芸術的な書と非芸術的な書、習書要訣、書道習学の道、書道と茶道、書道を誤らせる書道奨励会、美術芸術としての生命の書道、よい書とうまい書、遠州の墨蹟、現代能書批評、高橋箒庵氏の書道観、陶磁印六顆を紹介する、能書を語る、墨蹟より見たる明治大正の文士、魅力と親しみと美に優れた良寛の書、牧渓の書の妙諦、柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る、良寛の書。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,639 字 · 175 页
漆でも年数を経て来ると錆びて来る。普通の意味では傷物じゃないかという訳で悪いが、それからよい美を発見して来る。陶磁器でも中国の陶磁器、ペルシャの陶磁器、朝鮮の陶磁器、日本の陶磁器、なんでもよいものをよいものとしておるのが茶人であります。
それから物を入れる箱にしましても、重いものを入れるのには厚い箱を作っている。また桐でよいものは桐で作っている。それから樅でよいものは樅でやっている。それが少しも無理がないのであります。それに使う紐がまた調和しておって、成程よい紐で、少しなれて来ますと、これはよい箱だねとか、よい紐だねというようなことがよく分ります。最初良い書画があると、それをどうして表具しようかというので布の吟味をする。また紙の吟味をする。今度は軸のことになる。今度は寸法のことになる。今度はそのまま抛って置く訳にはいかぬから箱の事になる。箱の寸法、厚みを決める、紐は皮にしようとか、またよった紐にしようというようなことを研究するのでありますが、それがやはり自然を根本問題にしました審美眼から出て来る所の美的趣味と申しますか、それくらいに茶人というものは美的趣味が発達している。