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イデオロギーのろんりがく
イデオロギーの論理学
戸坂 潤
「性格」概念の理論的使命「新興科学の旗のもとに 一巻二号」1928(昭和3)年10月<br>「問題」に関する理論「哲学研究 一五七号」1929(昭和4)年2月<br>論理の政治的性格「思想 九〇号」1929(昭和4)年8月<br>科学の歴史的社会的制約「東洋学芸雑誌 四六巻一号」1929(昭和4)年12月<br>科学の大衆性「思想 九六号」1930(昭和5)年
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このようにして社会は論理を形態的に決定し得るものである*。
* 或る意味に於ける論理形態が社会によって決定されることは、一例としてデュルケムが実証的に教える処である。と云うのは彼によれば論理の範疇は社会的に――そして夫は信仰・信念を媒介として――決定されるのである。併しこのような意味に於ける論理形態は、まだ必ずしも真理と虚偽との関係としての、吾々の所謂論理形態ではない――前を見よ(E. Durkheim, Les formes ※(アキュートアクセント付きE小文字)l※(アキュートアクセント付きE小文字)mentaires de la vie religieuse. Conclusion. 参照)。
所謂妥当の世界にぞくすると考えられる論理形態は意識にぞくする情意・信念によって決定される、そしてこの情意形態・信念形態は又社会によって決定される。茲で二つのことが与えられていることを見なければならない。第一の点は形態的決定の系列が妥当―意識―社会の順序であって、その順序の逆は不可能だということにある。何となれば形態とは形式的原理ではなくして質料的原理から惹き出されるものであったが、質料的原理を担うものは常にこの系列に於て順次に後にぞくする項でなければならないから。