轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

「もくせい」ごうのなぞ

中谷宇吉郎集 第六巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第六巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「もく星」号の謎、温泉2、海底の散歩、吉右衛門と神鳴、国際雪氷委員会のことなど、古代東洋への郷愁、身辺雑記、長岡と寺田、八戒に遭った話、亡び行く国土、牧野伸顕伯の思い出、湯川秀樹さんのこと、露伴先生と神仙道、私のふるさと、私の履歴書、ケリイさんのこと、コロラド通信。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 130,784 字 · 269 页

青空文庫

事実、呼吸は無奇にして気の乱れることのないのが、一番よいのである。ところが仙術の一つに、呼吸の法を強いて異常な状態にして、それによって仙を得ようとする一派があった。我が国にも、昔は「おきながの術」というものがあり、近代にも各種の深呼吸術というものがあったが、これらはけっきょく中国古代の神仙思想に通ずるものである。

こういう中国古代の思想を考える場合に、いつでも忘れてならないことは、時代の古さである。例えば暦などに対する古代人の観念も、今日のわれわれの意識で、実感をもって想起することは、非常に困難である。あまりにも悠久の昔の話である。我が国にしてみたら、今問題にしている時代から七百年もおくれた女王卑弥呼の世になっても、まだ暦を全然知らず、人々は単に春に耕して秋に穫るという未開人の生活をしていたのである。

支那大陸黄土地帯のあの広茫かつ妖異なる景観の中で、永い遊牧生活の末、ようやく農耕の生活にはいった古代民族にとっては、暦は甚だ尊崇すべきものであった。農耕は暦によって支配されるもので、作付期の数日のおくれが、収穫に著しい影響を及ぼす場合が屡々ある。農作物の豊凶が、生死の問題に直接つながっていた古代の人たちにとって、暦は何よりも尊崇すべきものであった。