轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

在线阅读直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 页

青空文庫

(そうだ。猟師を殺して、一足ちがいに)

そう感じると、すぐ

「爺――その内の一人に、背の高い、禿げ上った額の、年齢三十七八の侍は居らなんだかの」

玄白斎は、手綱を控えたまま、茶店を覗き込んでいた。

「額の禿げ上った、背の高い?――婆さん、あの長い刀の御武家の背が、高かったのう」

「一番えらいらしい――」

婆は、首を振って、仁十郎を、じっと見て

「けれど、四十を越していなさったが――」

玄白斎が

「その外のは、三十前後ではなかったか?」

「はい、お一人だけは、二十八九――」

「それは、少し、太った――」

「はいはい、小肥りの、愛嬌のある――」

玄白斎は

「馬子っ」

と、叫んだ。馬子は

「へっ」

と、返事をして、茶店の中から、周章てて飛び出した。

「それが取計う」

玄白斎は、和田を、顎でさした。そして、和田へ

「馬子に手当してやれ。わしは、彼奴を追うから、都合して、すぐ、続け」

半分は、馬が、歩み出してからであった。馬子が

「旦那っ」

と、叫んで、馬の口を取ろうとするのを、和田が、引戻した。玄白斎は、手綱を捌いて、馬を走らしかけた。

「いけねえ、旦那っ」

「手当は、取らすと申すに」