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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
在线阅读直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 页
「はい」
「それに討手は、主持ち、わしらは浪人者じゃ。一人殺しても、身の破滅になる」
「心得ました」
と、いった時
「あれっ、あれっ」
「喧嘩だ」
と、いう声と同時に、人々の走り降りて行く姿と、鬨の声に近い、どよめきとが起った。
「やるっ」
八郎太が、低く叫んだ。向う河岸へもう四分というところへまで近づいた二人の輦台は、五人の輦台に追いつかれたらしく、きらきらと光る刀が、五人の手に、躍っていた。
「斬合だっ、斬合だっ」
河岸の人々も、川中の人々も、一斉に、どよめいた。二組の輦台の四辺に、川を渉ろうとしていた人々は、周章てて、川水を乱して逃げ出しかけた。少し離れて、危くない人々は、誰も、彼も、川を渉るのを忘れて、眺めていた。
「斬った、斬った」
「未だだっ、未だだっ」
「あっ、やった、やった、やった」
群集は、興奮して、怒鳴った。五台の輦台の上では、刀を振りあげていた。池上と兵頭とは、後向きになって、輦台の上で、居合腰であった。川人足は、輦台の上で、足を踏み轟かされるので、川水の中に、よろめきながら、岸へ、早く近づこうとあせっているらしかった。
「父上」
小太郎は、声をかけたが、八郎太は、無言であった。