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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
「文藝」1939(昭和14)年1月号~1940(昭和15)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 页
――外へ出ると、
「僕ンとこを訪ねてくれるなんて、珍しいですな。――どうやら小柳雅子に会わせろといった顔ですな」
私はニヤニヤしながら黙っていた。
やがてK劇場の裏へ行ったが、楽屋口に近づくと、はたと私は足がすくんだ。
「楽屋へ行くの、僕はよしましょう」
「――どうして」
「………」
「そうですか。じゃ……」
アッサリ言った。そして私の前を下駄を鳴らして、さっさと行った。
「ボン・ジュール」に行った。そこで朝野は、浅草の会をやろうではないかと言い出した。浅草に愛情なり関心なりを持っている文壇人やジャーナリストなどを集めて、浅草を愛する会といったようなのをやろうというのだ。
「そこへ六区の劇場の連中を、順々に呼ぼうじゃないですか。面白い会になりますよ。――最初は、やっぱりK劇場ですかな。あんたの小柳雅子のいる……」朝野はひとりで力んでいた。
×月×日。
末弘春吉に会い、一緒に漫才小屋のE館へ行く。(※六)オリジナルということを考える。「惚太郎」で、美佐子に会う。(※七)
アパートにとまる。
アパートの隣室に、女の客が来て、大きな声で話をしている。
「向うから刑事らしいのが来たの。