轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

やねうらのはんにん

屋根裏の犯人

坂口 安吾

――『鼠の文づかい』より――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,887 字 · 14 页

青空文庫

恋の文づかい

妙庵先生、これを訪れまして、

「実はこれこれの次第でな。鼠が物を運んで遠歩きするところを実地に見せなくては、その隠居が一同を祈り殺す怖れもあるから、一ツお力添えを願いたい」

「それはお易いこと、さッそく御隠居をなだめて差しあげましょう」

藤兵衛は気軽に引き受けて飼い馴した鼠をつれて来てくれました。

恋の文づかい

大晦日ですから人通りは絶えませんが、おいおい夜もふけております。ようやく伊勢屋へ戻ってみますと、煤はらいもすみ、お風呂も落して正月を待つばかりですが、思いをかけた銀包みがせっかく現れても、頭の黒い鼠どもと同居では隠居はとても寝つかれませんし、あらぬ疑いをかけられた一同は気持よく正月も迎えられません。そこへ藤兵衛が博士の鼠をつれて来てくれたから、蘇生の思いを致しました。

「一同はこッちの隅にかたまって、勝手なお喋りなぞしちゃいけない。学のある鼠サマだから癇癖が強いかも知れないよ。婆さんをよんでおいで」

一同そろったところで、藤兵衛が鼠をカゴから出しまして芸づくしをやります。

「東西、東西。ここもと御覧に入れまするは恋の文づかい。とつおいつ恋の闇路は思案にくれたる若衆の思いのたけをしたためましたる手紙をくわえて恋の文づかい、首尾よく演じましたるときは御手拍子御カッサイ」