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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页
と呼ばれ、多くは遊芸をもって渡世としていた。東寺の散所法師も、常に掃除散所法師と連称してあるのをみれば、もってその身分のほども察せられよう。
彼らは掃除役として寺に属しているとはいいながら、往々他の権門に属して、ために寺の務めを怠った場合もあったとみえて、建武元年の『東寺塔供養記』九月十三日条に、
掃除以下条々、以二事書一遣二執行一、問二答左少弁一之処、返事、
散所法師原属二所々権門一之間、以二厳密御教書一直被二仰出一候様、可レ得二御意一候哉。
東寺掃除以下条々、一紙奏聞之処、仰詞如レ此候。可レ有二御存知一候哉。(中略)
恐惶謹言。
九月十三日 光守
条々。
一、掃除池堀、散所不二勤仕一事。
仰。催二方々散所法師一、可レ有二其沙汰一。(下略)
とある。この記事によると、彼らは厳密なる御教書の制止を得るにあらざれば、所々の権門の使役に属して、寺の命を用いなかったものらしい。またその住処も、応永二十一年の文書には前記の如く、信濃小路猪熊西頬一町とあるが、建武の頃にはそのほかにも方々に分散していたものと解せられるのである。
寺にあっては彼らは、実際警固その他人夫として役せられていた。