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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页
試みに「七十一番職人歌合」の絵のみを繰り返して見ても、法師姿をしたものに、左の如き多数の雑職人・雑芸人等の特殊民を数えることができるのである。( )内のものはやや趣を異にするもの。
塗士の助手、筆結、弦売、賽磨り、鎧細工、轆轤師、草履作り、足駄作り、唐紙師、一服一銭、煎じ物売、琵琶法師、仏師、経師、薄打箔打、念珠挽、いたか、豆腐売、玉磨、硯士、枕売、鞍細工、田楽、葛籠造、箙細工、てうさい饅頭売、(禅宗)、(律家)、(念仏宗)、(法華宗)、(連歌師)、(比丘尼)、(尼衆)、(山法師)、(奈良法師)、(華厳宗)、(倶舎宗)。
これら( )内以外の諸職人は、いずれも俗法師なるもので、後には種々の形に変化していても、本来起原を同じゅうしたものと言わねばならぬ。またこの絵巻に法師姿を示していないもので、法師もしくは坊主と呼ばれ、もしくは俗法師の流れを汲んだものと思われる仲間も少くはないのである。
傀儡子・土師部のことはまた別に論述するの要がある。本篇はまずこれら俗法師系統の特殊民研究の序論として、以下柳田君の「毛坊主考」の例にならい、便宜これに属する各種の特殊民中の主なるものについて、その性質沿革を観察してみたいと思う。