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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页
古い言葉に「間人」と書いて、「マヒト」または「ハシヒト」というのがあります。ハシヒトは「土師人」の義で、土器を焼いたり、葬儀の事にあずかったりしたものの名称ですが、それがちょうど普通民と賤民との中間におったので、マヒトすなわち中間人を、ハシヒトともいったとみえます。後世低級の使用人を「中間」とも、「ハシタ」ともいったのは、やはり同じ意味で、ハシタはすなわちハシヒトの訛りであります。
彼らは工業その他の雑役に服するもので、賤民というほどではなくとも、何かの事情で良民の資格を得ることができなかったり、また良民の資格を失ったものらがこれに当てられて、代々父祖の職業を伝えたものでしたが、奈良朝の頃にはその身分を上せて、平民と同じ扱いになりました。
賤民とは、大体において奴隷階級のもので、国法上には、家人、奴婢、陵戸の三つに分かれていました。むろん良民と通婚することも許されず、社会的にまったく別扱いとなっていたのです。その家人と奴婢とには、官に付いたものと、個人に属したものとの二た通りありまして、結局五種の賤民があったのです。その中で家人と奴婢とは、他の付属として同じく奴隷の身分ではありますが、これを区別していいますと、家人はともかく自分で家を持った通いの番頭で、奴婢は住み込みの丁稚小僧というように、身分上に上下