轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おもいだすことなど
思い出す事など
经历生死关头后,作者用细腻笔触回忆那段病中时光,那些细微的光影与人事,读来既心酸又温暖。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,003 字 · 113 页
そうして病を解し得ぬ可憐な小さいものを、わざわざ遠くまで引張り出して、殊勝に枕元に坐らせておくのをかえって残酷に思った。妻を呼んで、せっかく来たものだから、そこいらを見物させてやれと命じた。もしその時の余に、あるいはこれが親子の見納めになるかも知れないと云う懸念があったならば、余はもう少ししみじみ彼らの姿を見守ったかも知れなかった。しかし余は医師や傍のものが余に対して抱いていたような危険を余の病の上に自ら感じていなかったのである。
子供はじきに東京へ帰った。一週間ほどしてから、彼らは各々に見舞状を書いて、それを一つ封に入れて、余の宿に届けた。十二になる筆子のは、四角な字を入れた整わない候文で、「御祖母様が雨がふっても風がふいても毎日毎日一日もかかさず御しゃか様へ御詣を遊ばす御百度をなされ御父様の御病気一日も早く御全快を祈り遊ばされまた高田の御伯母様どこかの御宮へか御詣り遊ばすとのことに御座候ふさ、きよみ、むめの三人の連中は毎日猫の墓へ水をとりかえ花を差し上げて早く御父様の全快を御祈りに居り候」とあった。十になる恒子のは尋常であった。八になるえい子のは全く片仮名だけで書いてあった。