轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年4月~1941(昭和16)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 页
日はカンカンとてりつけています。空は青々と晴れわたっています。海岸の砂は真白にかがやいています。海は弓なりの水平線をえがいて、はてしもなくひろがっています。うしろの山には緑の森がどこまでもつづいています。それは私達の世界と同じですが、ただ一つ足りないものがあるのです。人間です。人間のまったくいない世界なんて、考えただけでも恐しくなるではありませんか。
三人はながい間、一ことも物をいわないで、じっと考えこんでいましたが、やがて、一番気持のしっかりしている一郎君が、思いなおしたように、キッと顔をあげました。
「よそうよ。まだ無人島だかどうだか、はっきりわかりもしないのに、つまらない心配するのはよそうよ。たとえ無人島にしたって、僕たちは三人なんだ。一人ぼっちのロビンソンとはちがうよ。三人が力をあわせて助けあえば、どんな苦しいことだって、恐しいことだって、がまん出来るよ。
それからねえ、もっといいこといってあげようか。もしこの島が無人島だったら、僕たちはここを占領して王様になれるんじゃないか。王様になって、この島を治めて、そして日本の国旗が立てられるんだよ。