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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎士郎『早稲田大学』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「早稲田大学」凡例、早稲田大学、早稲田大学について、風蕭々、学校騒動。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,204 字 · 220 页
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ぽつりぽつりと話す頭山の言葉にじっと耳を澄ましながら、来島は空腹に沁みわたるような牛鍋の焦げつくにおいをじっと噛みころしていた。
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三浦の参内は上層部の意見を強化させる結果に導いた。宮中からかえってきた彼が自室に引きこもり、御沙汰の如何によってはいさぎよく切腹しようと白無垢の下着を着たまま端坐していると、夜が更けてから門の前に馬車の軋る音が聞えたので、自分で手燭をとり、門をあけてみると、外に立っているのは枢密顧問官の元田永孚であった。元田は三浦を見ると、
「おお」。
とかすれるような声で叫び、彼の肩を抱くようにして寄りすがった。「よくやってくれました、これで天下の大事は決定しましたよ」。
元田は多くを語らず茶室で火鉢をはさんで、温厚な人柄にも似合わず条約改正案について激語をもらしてかえっていったが、しかし、三浦の参内がわかると御料局長である品川弥二郎の態度にも反政府的な立場が明かになってきた。彼は外遊を終えて帰国の途上にある山県有朋に手紙を送って、船中で帰国後の処置を誤たぬように警告を発した。――来島は頭山と別れて下宿へかえると、あくる日の夕方、大井憲太郎を表神保町の事務所に訪れた。