轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎士郎『早稲田大学』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「早稲田大学」凡例、早稲田大学、早稲田大学について、風蕭々、学校騒動。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,204 字 · 220 页
長谷川如是閑のいう若槻教授の気魄はもちろん尋常ならざるものであったにちがいないが、しかし、これは予科を廃止するとかしないとかいう学校内部の動きだけに限局された問題であるから、学生もまた若槻先生の機智と気魄をうけいれるだけの余裕とユーモアがあった。つまり、学生独自の感情の動き方だけでどうにでもなる問題なのである。浮田博士の場合はちがう。彼等にとっては、そうなるべきことが予定の行動であり、彼等の中の個人がたとえばどのように浮田博士を尊敬し、例えば単身敵地に乗込むような、壮烈な博士の気魄に圧倒されたとしても、学生らしい純情と師弟の関係だけをもって博士の行為をうけ入れることはできなかったであろう。大正六年の早稲田騒動は、最初銅像問題という単純素朴、というよりもむしろ児戯に類するがごとき動機に端を発していながら、日が経つにつれ、再転して学長問題と結びつき、更に三転して学制改革の目標が表面へうかびあがり、それが外部の政治的勢力によって支えられるようになって、もはや、学生だけの問題でもなければ、教授の問題でもなく、学校内部の問題でもなくなってしまった。大隈重信によって築かれた民政党の早稲田ブロックに対する政友会の挑戦に変ってきたのである。