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わせだだいがく

早稲田大学

尾崎 士郎

尾崎士郎『早稲田大学』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「早稲田大学」凡例、早稲田大学、早稲田大学について、風蕭々、学校騒動。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,204 字 · 220 页

青空文庫

その早稲田スピリットとか早稲田気質とかいうものは何であるかといえば、これは、体臭のしみついた一つの空気というべきもので、学校のワクをはなれた俗語をもって分析すれば、一種の泥臭さであり、生活につながる意慾であり、野性であり、反思想的な人間味であり、振幅性の強い親和力であるということにもなろう。学校騒動の第一期は極めて無邪気な銅像問題から起った。これは拙作『人生劇場』青春篇に描写したごとくである。時代は大隈内閣が総辞職したばかりのときで、天野(為之)学長の任期が満了し、大隈内閣に文部大臣として入閣していた高田早苗博士が、内閣の総辞職とともにふたたび学長に再任されようとして行動を起したときと偶然にも時間的に結びついた。この頃、学校内部に恩賜館組と称する少壮教授の一団があって、そのメンバーは、何しろ三十年前の出来事だから記憶が甚だ朦朧としているが、大山郁夫、北※(「日+令」、第3水準1-85-18)吉、武田豊四郎、原口竹次郎というような人たちがいたように思う。彼等は学校の運営に対しても批判的であったが、将来の学校を支える重要な力となるべきことが約束されていたので、学制改革についても当局に対して一意見を提示していた。