轻松读懂日语经典作品
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
象の鼻「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年1月<br>消えた足跡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年2月<br>智恵の火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年3月<br>名探偵「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年4月<br>空中曲芸師「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年5月<br>針の穴「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年6月<br>お雛様の花びん「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年7月<br>幼虫の曲芸「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年8月<br>冷たい火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年9月<br>魔法眼鏡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年10月<br>月とゴム風船「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年11月<br>兎とカタツムリ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年12月<br>白と黒「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年1月<br>風のふしぎ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年4月<br>飛行機を生み出すたのもしい力「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年7月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 67,333 字 · 134 页
一太郎君も同じようにして、ためして見ましたが、やっぱりとどきません。
それを見て、広ちゃんという子供は、お庭の隅から細い竹切れを二本見つけ出して来ました。その二本の竹を箸のようにして、マリをはさみ出そうというわけです。
三人は、かわるがわる、その竹切れを使って、いろいろやって見ましたが、穴がせまいので、どうしてもマリをはさみ出すことが出来ません。
三人は困ってしまって、穴のそばに突立ったまま、しばらく顔見合せていましたが、やがて賢ちゃんが、
「シャベルで穴を掘りひろげるより仕方がないね」
と云い出しました。
一太郎君はそれに答えず、何か考え込んでいましたが、ハッと名案がうかんだらしく、生き生きした顔になって云いました。
「シャベルなんか使わなくても、いいことがあるよ。バケツに一ぱいの水があれば、このマリは、わけなく取出せるんだよ」
「エッ、バケツに一ぱいの水だって?」
賢ちゃんも広ちゃんも、びっくりしたように聞き返しました。智恵の一太郎がまた妙なことを云い出したなと、目をぱちくりやっています。
「そうだよ。バケツに一ぱいの水だよ。わからないかい。マア、見ててごらん。