轻松读懂日语经典作品
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
象の鼻「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年1月<br>消えた足跡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年2月<br>智恵の火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年3月<br>名探偵「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年4月<br>空中曲芸師「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年5月<br>針の穴「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年6月<br>お雛様の花びん「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年7月<br>幼虫の曲芸「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年8月<br>冷たい火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年9月<br>魔法眼鏡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年10月<br>月とゴム風船「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年11月<br>兎とカタツムリ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年12月<br>白と黒「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年1月<br>風のふしぎ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年4月<br>飛行機を生み出すたのもしい力「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年7月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 67,333 字 · 134 页
理科でレンズのことを習ったとき、そのことを、すぐ思いだしました。そして、レンズがなくても、目をうんと細くすれば、いろんなものがよく見えるということからいいことを思いついたんですよ。目を細める代りに、厚紙に穴をあけて、のぞいて見るっていう工夫です。はじめ僕は、小さい穴や大きい穴や、いろいろやってみたんです。大きい穴ではだめでしたが、小さくするほどよく見え、針の先であけた穴にすると、とてもよく見えたのです。針の穴が小さければ小さいほど、暗くなるけれど、物は大きく見えるのですよ。蚊だとか蠅の翅だとか、いろんなものを、その針の穴のむこうがわへ、二センチぐらいに近づけて、明かるい光にあててのぞくと、虫眼鏡のように見えるんです。四五倍ぐらいになって見えるんです。小さい活字の字引なんかは、穴を一ミリぐらいに大きくして、十センチほどはなして見ると、お祖父さんの老眼鏡ぐらいには、大きくなって見えるんです。
それで、僕、厚紙を眼鏡の形に切りぬいて、それに穴を二つあけて、ひもをつければ、お祖父さんの眼鏡ができるなあと思ったんです。いつかお祖父さんに作ってあげようと考えていたんです。