轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

04 第四部

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 178,724 字 · 355 页

青空文庫

」とかいろいろそういったことをならべ立てた。

俊亮はそんな言葉に対しても、ほとんど聞き流すような態度でいたが、おしまいに、ひょいと忘れものでも思い出したかのように言った。

「配属将校の方、曾根少佐と仰しゃいましたかね。――その方にちょっとお目にかからしていただけませんでしょうか。」

校長は鼻をぴくりと上にすべらせて、西山教頭を見た。すると、西山教頭が、

「配属将校は生徒のことでは直接責任がないんです。処分は学校としてやるんですから。」

「むろん、そうだろうと存じます。」

と、俊亮は西山教頭の方に眼をうつして、

「ですから、次郎の処分について私は配属将校の方にとやかく申そうというのではありません。」

「するとどういうご用件で?」

「次郎という人間をどうご覧になっているか、それを直接おききしたいのです。」

「それは、校長からさきほどおつたえしました通りで、あらためておききになる必要はないと存じますが。」

「私は、直接おききしたいと申上げているのです。」

「すると、校長をご信用なさらない、というわけですか。」

「信用するとか、しないとかいう問題ではありません。人の子の親として、一度、直接お会いして承っておきたいのです。