轻松读懂日语经典作品
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びじんたかじょう
美人鷹匠
大倉 燁子
「婦人倶楽部 一八巻九号」1937(昭和12年)7月増刊号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,870 字 · 26 页
旦那様も奥様もご立派な御体格で、失礼ながらお色はお白い方ではいらっしゃいません。それですのに、達也様は腺病質で皮膚が青白く滑っこい、それにもう一つ、これだけは永久に秘密を守ろうと決心していたのですが、こういう場合ですからお打ち開けいたしましょう。
不幸な者はどこまで不幸なのか、花の血統には、ああ思っても恐しい、汚れた血が流れているのでございます。母方の祖母は発病と同時に家を追われ、旅に出たまま行衛不明になってしまいました。そして母もまた花が三つの時、花を父に頼んで永久に姿をかくし、生死さえも分らないのでございます。結核質に加えて――。
このいまわしい血を受け継いだ達也様が、由緒正しい、立派なお家柄を御相続遊ばすお身の上だとお知りになったら、よもや、返すのをいやだと仰せられますまい。
花の手に育った松吉はそれに引換えて色黒で頑丈なしっかりした児でした。しかし、花は弱くっても、悪質の遺伝を持っていても、やっぱり自分の児が欲しゅうございます。当時の証人としては、甞ての乳母やさんがいつでも出現して下さるそうでございます。どうぞ、旦那様、花の児を返して下さいませ――」