轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たいない
胎内
三好 十郎
「中央公論」1949(昭和24)年4、5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 68,766 字 · 136 页
近代思想の、知性のといった、やかましいことじゃないのよ。婦人の自覚だあ……そんな、しちめんどうくさいことは、頭が痛くなる。ノラが人形の家から飛び出したのが、どうしたの? ふん、飛び出して、どこへ行って、どうすんの? パン助でも稼ぐか? 問題は、実はそこからじゃなくって?……そんなの、ごめんだ私は。ちかごろ私はそう思うのよ。せっかくこうして生まれて来たんだから、なんでもいいから、おもしろおかしく暮らさないじゃ損だ。そう思うの。そうじゃなくって? 戦争中、木戸が出征してさ、そいで、軍国の妻だなんて、良い気持になって、こいで、挺身隊になって、まっくろになって働いてさ、ヘッ! まるで、そいで、トドのつまりが、軍国主義のドロボウ戦争の手先に使われてたってことになってさ、木戸といったら、ホリョかなんかになってて、しょびたれて戻って来て、泣きっつらかいてるんだもの。ザマあない。あんな目に逢いたかあないわ、もう。なんでもいいから、一刻でも一日でも、おもしろ、おかしく暮らすこと。リクツは、どうでもいいのよ。世の中には、けっきょく、強いのと弱いのがあるだけで、善い悪いということはないのよ。