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やぶのうぐいす
藪の鶯
三宅 花圃
「藪の鶯」金港堂、1888(明治21)年6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 31,356 字 · 65 页
宮「ホントニ服部さんのように勉強しては。体がつづかないでしょうネー。
斎「あたしなんざア。お休みするところは見たこともないワ。
相「だから試験前は大変に心配して。この間も二時ぐらいまでおきていて。そうしてあんな低い点ですもの。いやになっちまったワ。
宮「オヤオヤえらいことネー。
服「ですけれども。大変にお体にはお毒ですネー。女生徒は男生徒より大気でないせえか。あんまりなまけませんてネ。ですからそんなに勉強を勧めてさせないでも。自分自身に相応に勉強して行きますとサ。でもこのごろは大変に女に学問をさせるのが一問題でござりますと。あんまり相沢さんのように。過度に勉強遊ばすと精神がよわって。よわい子が出来るそうです。
相「アラいやなこったワ。だれがお嫁なんかに行くもんか。
宮「あんなことをおっしゃるヨ。先生になってもお嫁に行く方がいいって。
相「ナニ先生になれば男なんかにひざを屈して。仕うまつッてはいないわネー。
服「ですからこのごろは学者たちが。女には学問をさせないで。皆な無学文盲にしてしまった方がよかろうという説がありますとサ。少し女は学問があると先生になり。殿様は持たぬといいますから。