轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

227 怪盗系図

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 157,440 字 · 313 页

青空文庫

「驚きましたね――五郎八は何んだって、親分を五重の塔へ呼び出したんでしょう。あっしには、その思惑がわからねえが――」

「おれにあの御用金の入った箱を見せたかったのさ、――おれに手を引けなんていったのは、掛引だ」

「ヘエ」

八五郎は事ごとに驚かされるばかり、湯島の吉や金太、巳之吉の輩は、口を開いて聴いております。

「ところで何時までもこうしているわけに行くめえ。巳之吉は町役人を呼んで来てくれ、金太と若松は一応死骸の始末を手伝うのだ。何時までも放って置いちゃ仏様に悪かろう」

平次は話を一応打切って、兎も角にも死骸の始末やら後の手続きやらを運ばせます。

「不思議じゃありませんか、ね、親分。何んだって五郎八の奴が、五重の塔へ親分を呼び出したんでしょう」

その晩、相生町の五郎八の家を土地の町役人や下っ引に任せて、明神下の自分の家へ引揚げた平次に、八五郎は執拗につきまとって来て、こんなことを聞くのでした。

お静は家主の家から引取られて来て、濡れネズミになって帰って来た夫の平次と、子分の八五郎のために、乾いた単衣を出して着換えさせると、臍まで濡れた湿気除けのまじないに、一本つけてやって、お勝手で何やら酒の肴をこしらえております。