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わたしのしごと しょうこうのしごと
青帛の仙女
上村 松園
上村松園『青帛の仙女』。同一底本的分册已合并为一书。收入:私の仕事 松篁の仕事、わが母を語る、明治懐顧、昔尊く、古い記憶を辿って、芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を、冷かされた桃割娘、日本画と線、土田さんの芸術、栖鳳先生を憶う、随想、三味線の胴、今日になるまで、芸術三昧即信仰、砧、北穂天狗の思い出、寛政時代の娘納涼風俗、女の顔、想い出、帯の巾が広すぎる、大田垣蓮月尼のこと、絵筆に描き残す亡びゆく美しさ。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,693 字 · 68 页
もっともっと良い絵を描かなければという気持ちでございます。御褒美もその間に度々戴きましたが、〈四季美人図〉では十二円戴き、大変使い出があった事を覚えて居りまするが、飛び立つ程嬉しかったような記憶はなく、ただ、明治三十六年に〈姉妹三人〉を描きました時は、何となく嬉しゅうございました。
私は、あまりモデル等は使わない方で、大抵鏡を三枚仕立てまして、娘なら娘の着付を致し、色々の姿勢を自分で致しまして写しとり、ある時は左手で写すなど色々苦心致しまするが、自分自身でございまするから、誰に遠慮気兼ねもなく、得心の行くまでやれます。〈姉妹三人〉もこうして描いたものの一つで、出来上がった時、何となく嬉しゅうございました。
私が初めて東京へ行きましたのは、三十二か三の時分で、平和博覧会に、鏑木清方さんが〈嫁ぐ日〉を描かれたのを拝見する為に上京したのが初めてでございます。近頃でも、静かな夜など、ふっと思いますが、その時分の気持ちと、今も、ちっとも変わってないなと思う事があります。もっと前、私が五つか六つの頃、お祭りで親類の家へよばれて遊びに行きました。その町内に絵草子屋があって、欲しくてなりませんが、親類の家なので子供心に買って呉れとも言えず、もじもじしてたところへ丁度家から丁稚が使いに来ましたので、私はその丁稚に、半紙に